にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

片頭痛って?

 

 歯科医院には口や顎、顔面の痛み(口腔顎顔面痛)を伴われた患者さんが来院されます。口腔顎顔面痛には、歯の痛みでも歯が原因でない痛み(非歯原性疼痛)や顎関節や筋肉(咀嚼筋)の痛みのある顎関節症など多くのものがあります。歯科医師は、口腔顎顔面痛が、歯や顎が原因なのか、他に原因があるのかを鑑別しなくてはなりません。

 

 日本顎関節学会の“顎関節症と鑑別を要する疾患あるいは障害”(2014 年)で、鑑別が必要な疾患に緊張型頭痛,片頭痛群発頭痛などの頭痛が記されています。

今回は、その中で片頭痛についてお話させていただきます。

 

 片頭痛は血管が拡張することでズキンズキンする頭痛(拍動性頭痛)で、とてもつらいものです。日本では、10%弱の方が、片頭痛に悩まされていると言われています。原因ははっきりとわかっていませんが、頭部の血管が拡張することによる血管説とわれわれと馴染みの深い三叉神経が関与する三叉神経血管説があります。

 

 閃輝暗点というチカチカした光の症状などの前兆を伴う場合とそうでない場合があります。片頭痛発作は3日ほども続くことがあります。また嘔吐を伴うことも少なくありません。頭痛のときは、普段はなんでもない、音や光、においが気になることも多いようです。   

 

 本当につらい思いをされていた患者さんですが、わが国では10数年前にトリプタン系薬剤が発売されるようになり、多くの患者さんが片頭痛より救われるようになりました。

 

 痛みは患者さんにとって、もっともつらいもののひとつです。口腔顎顔面痛のこと、これからも一緒に勉強しましょう。