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にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

RALS(ラルス)って? その1

いきなりですが、RALS(ラルス)ってダンスチーム?

いえ、ちがいます。

 

RALS(ラルス)は放射線治療のひとつです。

 

放射線治療は外部照射と内部照射の2つに分けられます。

外部照射は体外から放射線を照射する方法です。X線や電子線を照射するリニアックによる治療や陽子線治療、重粒子線治療などが含まれます。

内部照射は、悪性腫瘍のそばや内部から放射線を照射する方法です。内部照射には、体の腔内へ線源を置く腔内照射と組織内に直接線源を入れる組織内照射があります。

 

RALS(ラルス)は遠隔操作式後充填法  (Remote After Loading System)を略したもので、内部照射の治療のひとつです。

名前からだいたい想像がつくと思いますが、体内に置いたアプリケーターの中に遠隔操作で後から線源を入れ、内部照射である腔内照射や組織内照射を行います。治療効果の高い高線量率  (High Dose Rate)の線源を腫瘍のすぐ近くや腫瘍内部に5分~15分間程度置くことにより、効率的に集中的に腫瘍へ放射線を照射することができます。また、腫瘍と離れた正常組織にはほとんど影響がありません。

頭頸部では、高線量率のRALS 用192Ir(イリジウム-192 )線源を使用します。

あれ、そういえば、192Ir(イリジウム-192 )は、198Au( 金-198)グレインともに舌癌の組織内照射に用いるのではなかったっけ?

そうですね、次回は歯科・口腔外科領域でのRALSの使われ方や高線量率や低線量率の線源についてお話をしますので、もう少しおつきあいください。

 

参考:密封小線源治療-診療・物理 QA ガイドライン-(日本放射線腫瘍学会小線源治療部会ワーキンググループ)