にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

TNM分類、その2 T分類をもう少しつっこんで

前々回の“ここから覚えるTNM分類”、制覇できましたか?

復習です。

 

ここから覚えるTNM分類

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

・・ですね。

今回は、T分類をもう少しつっこんでみましょう。

 

T分類は、

T (tumor) → 腫瘍

原発腫瘍(がん)の最大径と進展範囲による分類です。

だいたいは、大きさ(最大径)で分類がつきますが、大きさによらず、広がり方(進展範囲)によっては、大きさ(最大径)が3cmであってもT2 (最大径が2cm-4cm)にはならず、T4(隣接組織に広がったもの)になってしまう場合があります。

 

舌癌を例にとります。

最大径が3cmですが、癌がオトガイ舌筋にまで達したら、どうでしょうか?

あれ、オトガイ舌筋は舌にあるから、隣接組織に広がっていないでしょ?

 

T4a

・口腔の原発巣が隣接組織(皮質骨、外舌筋、上顎洞、皮膚)に浸潤したもの

 

オトガイ舌筋は、外舌筋なので隣接組織とみなし、T4aとなってしまいます!

他のT4aに含まれる組織は、皮質骨、上顎洞、皮膚と覚えやすいですが、外舌筋はちょっとやっかいですね。

ちなみに外舌筋は、

 

・舌骨舌筋

・オトガイ舌筋

・茎突舌筋

・口蓋舌筋

 

です。

覚えられないな~?ちょっと声が聞こえましたので、ゴロ合わせをひとつ。

頭をとって、“おけいこ”。

詩:舌骨舌筋 お:オトガイ舌筋 けい:茎突舌筋 こ:口蓋舌筋

 

外舌筋を制覇できれば、もうひとつのT4カテゴリーのT4bも見ておいていただけるといいですね。

 

T4b

・咀嚼筋間隙、翼状突起、頭蓋底へ浸潤したもの

・内頸動脈を全周性に取り囲むもの