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にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

別のインド料理とカレー。悪性貧血のお話。

貧血は、多くの場合、青白くなる(皮膚・粘膜の蒼白)、息切れ、動悸、疲れやすい(易疲労性)、倦怠感、立ちくらみなどが症状としてあらわれるものを言いますよね。

貧血には多くのものがあります。
その中で最も多いのが鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血は、小球性低色素性貧血のひとつで、言い換えると赤血球のサイズが小さく(MCVが小さな値)、体内に酸素を供給するヘモグロビンの量が少ない(MCHCが低い値)状態です。
名前のように、鉄が足りないことが原因です。

さて、巨赤芽球性貧血という貧血があります。これは、大球性正色素性貧血のひとつで、言い換えると赤血球のサイズが大きく(MCVが大きな値)、ヘモグロビンの量が正常である(MCHCが正常値)状態です。
(あれ?赤血球のサイズが大きくて、ヘモグロビンの量が普通なのになぜ、貧血になるの?・・・このお話は別の機会にさせてください。)
巨赤芽球性貧血の原因はいくつかありますが、ビタミンB12葉酸が足りないことがよく言われます。

次に悪性貧血です。
悪性貧血は、かつては原因や治療がわからない大変な病でした。
悪性貧血は、舌の痛みを伴うHunter舌炎も伴います。
1934年のノーベル生理学・医学賞の受賞者であるウィップル、マイノット、マーフィの3人の先生が原因をつきとめました。
ビタミンB12が足りないことでした。
悪性貧血は、大球性正色素性貧血のひとつです。
あれ?これは、巨赤芽球性貧血では?
巨赤芽球性貧血と悪性貧血、同じなのでは?と思ってしまいますよね。
実は、悪性貧血は、自己免疫が関与する胃粘膜に関連する異常(胃粘膜の萎縮による内因子不全)があり、ビタミンB12が吸収できなくなることにより生じると考えられています。
そうなのです。巨赤芽球性貧血の中に、悪性貧血があるのです。

今回は、インド料理が巨赤芽球性貧血、カレーが悪性貧血というお話でした。