にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

効果的な繰り返しの学習って?

今回はタイトルどおり、効果的な繰り返しの学習についてお話したいと思います。

よくいろいろな先生方が引用されるある実験があります。

 

パディー大学での実験です。実験に参加してもらったのはワシントン大学の学生で、覚えることが難しいとされるスワヒリ語40語を暗記してもらう実験です。

学習方法により次のような4グループに分かれ、はじめは繰り返して覚えてもらいました。

 

Ⅰ全部の単語を暗記しなおし、全部の単語を再テストする

Ⅱ間違えた単語だけ暗記しなおし、全部の単語を再テストする

Ⅲ全部の単語を暗記しなおし、間違えた単語だけ再テストする

Ⅳ間違えた単語だけ暗記しなおし、間違えた単語だけ再テストする

 

覚える速さは、グループ間で目に見える差はありませんでした。

次に、一週間後に再テストが行われました。

その結果、ⅠⅡの2つのグループは約80点、ⅢⅣの2つのグループは約35点という大きな差が出ました。ⅠⅡの2つのグループとⅢⅣの2つのグループでの違いは、全部の単語を再テストしたかどうかです。

 

すべての単語についてテストするということは、問題を解いてもらっているということですよね。このことからも前回お話した問題を解くといったアウトプットの学習方法は効果があるのでは、と思います。また、できる限り、何度もすべての問題を解くという繰り返しの学習が効果的ということが言えそうですね。

出力するって大事!その2

前回、読んだり、聞いたりする入力よりも声に出したりする出力のほうが記憶できそう、というお話をしました。

さて、今回は、教科書や参考書を繰り返し見直すことと、問題集を繰り返し解くことのどちらが記憶にとって効果的か、を考えてみましょう。

 

現在、東京大学大学院薬学系研究科教授の池谷裕二先生が、“「復習4回」で脳をダマすことができる”(http://president.jp/articles/-/12018?page=2)のなかで、こんなことをおっしゃっています。

 

復習のポイントとして覚えておきたいのが、情報を暗記する「入力」だけではなく、覚えた内容をテストなどで確かめる「出力」も大事だということです。勉強の仕方でいえば、教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を繰り返し解くような復習法のほうがより効果的といえます。

 

教科書や参考書、授業のプリントを繰り返していて成果のでていない方は、問題集を繰り返す方法をとりいれてもいいかもしれませんね。

 

次回は、効果的な繰り返しの学習、復習についてお話をしたいと思います。

出力するって大事!

ダイヤモンド社の『チャンスがやってくる15の習慣』(レス・ギブリン著、渋井真帆訳)という本をご存知ですか?

基本的にコミュニケーションのスキルをあげてくれる内容ですが、下の項目をみただけでも人間関係を良くさせてくれそうな内容ですよね。

 

1.人間は自分にしか興味がない、と知っておく

2.相手のことだけ話題にする

3.認められている、と相手に感じさせる

4.とにかく、同意する

5.聞き役に徹する

6.相手の求めているものを見つける

7.あなたの意見は「ある人の意見」として語る

8.「ノー」とは言わせない状況にする

9.会った瞬間に笑顔を向ける

10. 1日3人、ほめ言葉をかける

11. 相手のミスに、怒りで反応しない

12. 「ありがとう」と、声にだす

13. 自分には価値がある、と信じる

14. 5つのルールを守って話す

15. この習慣を実践する

 

その中で、皆さんの学習に役立つかなという記述がありました。

人はどういう時に情報を記憶するのか?というものです。

 

10% 読んだとき

20% 聞いたとき

30% 見たとき

50% 見て、聞いたとき

70% 口に出して言ったとき

90% 口に出しながら、行動したとき

 

ざっくりですが、読んだり、聞いたりする入力よりも声に出したりする出力のほうが記憶できそうですね。声を出しながら、メモ帳でもいらない紙にでもそれを何かに書くということが記憶の定着に役立つかもしれません。

一度、試す価値がありそうだと思いませんか?

 

ただ、図書館やカフェで勉強しているときは周りの迷惑になるのでお気をつけ下さい!

思い込ませてくれればできる!の話

今回は前回の”思い込めばできるの話”に引き続き、“思い込ませてくれればできる”の話をさせていただきたいと思います 。

皆さんピグマリオン効果をご存知ですか?

ピグマリオンという王様が、美しい女性の彫像を作り、 それに対し毎日毎日本当の女性になってくれるように願っていました。するとその像が素晴らしい女性に変身したという神話からローゼンタール先生という方が名づけた効果です。

ピグマリオン効果を担うのは、勉強される皆さんの方というよりは皆さんに勉強を教える方ですね。

ある学校で生徒にはクラス分けの理由を何も告げずに、成績の良いクラスと悪いクラスにクラス分けをしました。そこで先生が良いクラスにはあなた方はあまりできないというお話をし、また悪いクラスにはあなた方は非常に出来るとお話をしました。するとその後のテストで良いクラスには点数の伸びが見られなかったのに対し、悪いクラスでは相当な成績の向上がみられたということです。 

 

自分を褒めてくださる先生、自分の目的意識を高めてくれる先生に指導していただくと成績も今よりもさらに向上するのではないでしょうか?

思い込めばできる!の話

卒業試験は大丈夫かな?定期試験は大丈夫かな?

試験勉強をしているときに、こんな不安を持ったことがあるかたはかなりいらっしゃると思います。

では、その時、どのように思うと試験を通ることができるのでしょうか?

 

社会学で、マートンという先生が唱えられた“予言の自己成就”というものがあります。

このようになる、と思い込むと無意識にそれに向かって人は動いて、実際に思ったようになるということをいいます。

具体的には、この試験は通る!と思い込むと試験に合格し、この試験はダメだ!と思うと不合格になる、ということです。

 

本当?と思われるかもしれませんが、自己成就するとき、その思いを100%信じるときに起こるともいわれています。

 

ただ、ここで注意すべきなのは、例えば、明日が試験でまだ何もしていないのに試験に合格できるということではありません。

十分に試験勉強をする時間があって、そのときに“この試験は通る!”と思い込むと、一生懸命勉強し、その結果、試験に合格するということです。

 

勉強されているのになぜか、試験で不合格が多いという方は、この方法を取り入れてみてはいかがですか?

 

TNM分類、その3  N分類もつっこみましょう!

 

さて、前回、T分類を少しつっこんだので今回は、N分類もつっこんでみましょう!

お決まりの“ここから覚えるTNM分類”です。

 

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

N分類は、

N (nodes) →リンパ節

リンパ節転移の有無と転移の形態による分類です。

“ここから覚えるTNM分類”でN2N1N3以外のリンパ節転移とざっくりとしたことからおわかりのようにN2の分類がやっかいです。

 

N2a

単発の同側リンパ節転移で、最大径が3~6cm

N2b

多発性の同側リンパ節転移で、最大径が6cm以下

N2c

両側性または反対側のリンパ節転移で、最大径が6cm以下

 

何とかわかりやすくできないか考えました。

N1とN2aは同じ仲間の分類、N2b、N2cは別の分類と考えて

 

N1:同じ側、1コ、3cmまで

N2a:同じ側、1コ、3~6cm

-----------------------------------------------

N2b:同じ側、いっぱい、6cmまで

-----------------------------------------------

N2c:反対もあり、何個でも、6cmまで

 

どうでしょうか?少しは覚えやすいでしょうか。

N分類を制覇できれば、TNM分類はもう怖くないですね。

TNM分類、その2 T分類をもう少しつっこんで

前々回の“ここから覚えるTNM分類”、制覇できましたか?

復習です。

 

ここから覚えるTNM分類

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

・・ですね。

今回は、T分類をもう少しつっこんでみましょう。

 

T分類は、

T (tumor) → 腫瘍

原発腫瘍(がん)の最大径と進展範囲による分類です。

だいたいは、大きさ(最大径)で分類がつきますが、大きさによらず、広がり方(進展範囲)によっては、大きさ(最大径)が3cmであってもT2 (最大径が2cm-4cm)にはならず、T4(隣接組織に広がったもの)になってしまう場合があります。

 

舌癌を例にとります。

最大径が3cmですが、癌がオトガイ舌筋にまで達したら、どうでしょうか?

あれ、オトガイ舌筋は舌にあるから、隣接組織に広がっていないでしょ?

 

T4a

・口腔の原発巣が隣接組織(皮質骨、外舌筋、上顎洞、皮膚)に浸潤したもの

 

オトガイ舌筋は、外舌筋なので隣接組織とみなし、T4aとなってしまいます!

他のT4aに含まれる組織は、皮質骨、上顎洞、皮膚と覚えやすいですが、外舌筋はちょっとやっかいですね。

ちなみに外舌筋は、

 

・舌骨舌筋

・オトガイ舌筋

・茎突舌筋

・口蓋舌筋

 

です。

覚えられないな~?ちょっと声が聞こえましたので、ゴロ合わせをひとつ。

頭をとって、“おけいこ”。

詩:舌骨舌筋 お:オトガイ舌筋 けい:茎突舌筋 こ:口蓋舌筋

 

外舌筋を制覇できれば、もうひとつのT4カテゴリーのT4bも見ておいていただけるといいですね。

 

T4b

・咀嚼筋間隙、翼状突起、頭蓋底へ浸潤したもの

・内頸動脈を全周性に取り囲むもの