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にこにこで卒業しましょう

将来、歯科医師となるみなさんへ CLO佐野司のブログ

思い込めばできる!の話

卒業試験は大丈夫かな?定期試験は大丈夫かな?

試験勉強をしているときに、こんな不安を持ったことがあるかたはかなりいらっしゃると思います。

では、その時、どのように思うと試験を通ることができるのでしょうか?

 

社会学で、マートンという先生が唱えられた“予言の自己成就”というものがあります。

このようになる、と思い込むと無意識にそれに向かって人は動いて、実際に思ったようになるということをいいます。

具体的には、この試験は通る!と思い込むと試験に合格し、この試験はダメだ!と思うと不合格になる、ということです。

 

本当?と思われるかもしれませんが、自己成就するとき、その思いを100%信じるときに起こるともいわれています。

 

ただ、ここで注意すべきなのは、例えば、明日が試験でまだ何もしていないのに試験に合格できるということではありません。

十分に試験勉強をする時間があって、そのときに“この試験は通る!”と思い込むと、一生懸命勉強し、その結果、試験に合格するということです。

 

勉強されているのになぜか、試験で不合格が多いという方は、この方法を取り入れてみてはいかがですか?

 

TNM分類、その3  N分類もつっこみましょう!

 

さて、前回、T分類を少しつっこんだので今回は、N分類もつっこんでみましょう!

お決まりの“ここから覚えるTNM分類”です。

 

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

N分類は、

N (nodes) →リンパ節

リンパ節転移の有無と転移の形態による分類です。

“ここから覚えるTNM分類”でN2N1N3以外のリンパ節転移とざっくりとしたことからおわかりのようにN2の分類がやっかいです。

 

N2a

単発の同側リンパ節転移で、最大径が3~6cm

N2b

多発性の同側リンパ節転移で、最大径が6cm以下

N2c

両側性または反対側のリンパ節転移で、最大径が6cm以下

 

何とかわかりやすくできないか考えました。

N1とN2aは同じ仲間の分類、N2b、N2cは別の分類と考えて

 

N1:同じ側、1コ、3cmまで

N2a:同じ側、1コ、3~6cm

-----------------------------------------------

N2b:同じ側、いっぱい、6cmまで

-----------------------------------------------

N2c:反対もあり、何個でも、6cmまで

 

どうでしょうか?少しは覚えやすいでしょうか。

N分類を制覇できれば、TNM分類はもう怖くないですね。

TNM分類、その2 T分類をもう少しつっこんで

前々回の“ここから覚えるTNM分類”、制覇できましたか?

復習です。

 

ここから覚えるTNM分類

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

・・ですね。

今回は、T分類をもう少しつっこんでみましょう。

 

T分類は、

T (tumor) → 腫瘍

原発腫瘍(がん)の最大径と進展範囲による分類です。

だいたいは、大きさ(最大径)で分類がつきますが、大きさによらず、広がり方(進展範囲)によっては、大きさ(最大径)が3cmであってもT2 (最大径が2cm-4cm)にはならず、T4(隣接組織に広がったもの)になってしまう場合があります。

 

舌癌を例にとります。

最大径が3cmですが、癌がオトガイ舌筋にまで達したら、どうでしょうか?

あれ、オトガイ舌筋は舌にあるから、隣接組織に広がっていないでしょ?

 

T4a

・口腔の原発巣が隣接組織(皮質骨、外舌筋、上顎洞、皮膚)に浸潤したもの

 

オトガイ舌筋は、外舌筋なので隣接組織とみなし、T4aとなってしまいます!

他のT4aに含まれる組織は、皮質骨、上顎洞、皮膚と覚えやすいですが、外舌筋はちょっとやっかいですね。

ちなみに外舌筋は、

 

・舌骨舌筋

・オトガイ舌筋

・茎突舌筋

・口蓋舌筋

 

です。

覚えられないな~?ちょっと声が聞こえましたので、ゴロ合わせをひとつ。

頭をとって、“おけいこ”。

詩:舌骨舌筋 お:オトガイ舌筋 けい:茎突舌筋 こ:口蓋舌筋

 

外舌筋を制覇できれば、もうひとつのT4カテゴリーのT4bも見ておいていただけるといいですね。

 

T4b

・咀嚼筋間隙、翼状突起、頭蓋底へ浸潤したもの

・内頸動脈を全周性に取り囲むもの

 

 

 

グレイはファンを吸収する?放射線の単位のお話。

グレイといえば、そうですよね。有名なロックバンドです。

グレイはコンサートの観客動員で日本記録を作るほど、ファンがたくさんいます。

それでは、早速、次の問題を解いていただけますか?

 

第103回国家試験 C-37

線量の単位でGyはどれか。1つ選べ。

a 空気中の電離による電荷の量

b 物質が吸収したエネルギー量

c 吸収線量と放射線荷重係数の積

d 単位時間あたりの放射性壊変の回数

e 組織等価線量と組織荷重係数の積の総和

 

正解は、bです。

 

放射線の単位を覚えるのもはじめはちょっと大変というお話を聞きます。

bの物質が吸収したエネルギー量は、吸収線量といい単位はGyでグレイと読みます。

そうです、グレイはファンを吸収する→グレイ(Gy)は吸収線量

簡単におぼえられませんか?今ひとつですか?・・・

 

ちなみに

a 空気中の電離による電荷の量は、照射線量で単位はC/kg(クーロン/キログラム)

c 吸収線量と放射線荷重係数の積は、等価線量で単位はSv(シーベルト)

d 単位時間あたりの放射性壊変の回数は、放射能の強さで単位はBq(ベクレル)

e 組織等価線量と組織荷重係数の積の総和は、実効線量で単位はSv(シーベルト)

となります。

 

あれ、Sv(シーベルト)が2つ出てきた?

次回、このお話をさせていただきますね。

 

TNM分類、どこから覚えればいいの?

TNM分類は、UICCという学術組織が腫瘍の特徴を医療従事者で共有し、その治療や管理に役立てるために開発されたシステムと認識しています。

TNM分類は、それぞれ

 

T (tumor) → 腫瘍

原発腫瘍(がん)の最大径と進展範囲による分類

N (nodes) →リンパ節

リンパ節転移の有無

M (metastasis) → 遠隔転移

遠隔転移の有無

ということを示しています。

 

口腔癌では、TNM分類は以下のようになっています。

ざっと見ても、覚えるのが大変そうですね。

そこで、TNM分類でここから覚えたらどうでしょう、という提案をしたいと思います。

まず、TNM分類をご確認ください。

 

1.T 分類:原発腫瘍(がん)の最大径と進展範囲による分類

T0

原発腫瘍を認めない

TX

原発腫瘍の評価不可能

Tis

上皮内癌

T1

原発腫瘍の最大径が2cm以下

T2

原発腫瘍の最大径が2~4cm

T3

原発腫瘍の最大径が4cm以上

T4a

・口唇の原発巣が隣接組織(皮質骨、下歯槽神経、口腔底、舌、頸部皮膚)に浸潤したもの

・口腔の原発巣が隣接組織(皮質骨、外舌筋、上顎洞、皮膚)に浸潤したもの

T4b

・咀嚼筋間隙、翼状突起、頭蓋底へ浸潤したもの

・内頸動脈を全周性に取り囲むもの

 

2.N分類:リンパ節転移の有無

N0

所属リンパ節への転移なし

NX

所属リンパ節転移の評価が不可能

N1

単発の同側リンパ節転移で、最大径が3cm以下

N2a

単発の同側リンパ節転移で、最大径が3~6cm

N2b

多発性の同側リンパ節転移で、最大径が6cm以下

N2c

両側性または反対側のリンパ節転移で、最大径が6cm以下

N3

リンパ節転移巣の最大径が6cm以上

 

3.M分類:遠隔転移の有無

MX

遠隔転移の評価が不可能

M0

遠隔臓器への転移がない

M1

遠隔臓器への転移がある

 

ふー。

そこで、T分類では、T4を簡略化し、N分類では、N2を簡略化、M分類はあるなしですのでこのまま。“ここから覚えるTNM分類”を提案します。

 

ここから覚えるTNM分類

T1 最大径が2cm↓

T2 最大径が2cm-4cm

T3 最大径が4cm↑

T4 隣接組織に広がったもの

 

N1   癌と同じ側の1個のリンパ節転移で最大径が3cm↓

N2  N1、N3以外のリンパ節転移

N3  最大径が6cm↑のリンパ節転移

 

MO   遠隔転移なし

M1   遠隔転移あり 

 

“ここから覚えるTNM分類”からはじめてみられてはいかがでしょうか?

 

 

起始と停止?どっちがどっち?

前回紹介した問題を再度、解いてくださいますか?

 

1.(歯科医師国家試験第100回 A-61)

下顎骨に起始するのはどれか。

a 側頭筋

b 外側翼突筋

c 顎二腹筋後腹

d オトガイ舌骨筋

e 茎突舌骨筋

 

正解はdのオトガイ舌骨筋ですが、下顎骨に起始するのはオトガイ舌骨筋だけではなく、側頭筋もそうでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 

解剖学で筋学を学ぶとき、筋肉の起始と停止を覚えるのは大変ですよね。

まず、筋肉の付く起始と停止って、どっちがどっち?

原則として、起始は、大きな構造に付くほうで、停止は小さな構造に付くほうです。

あと筋が動くものであれば、動かないほうが起始で、動くほうが停止です。

 

問題の側頭筋は、側頭骨と下顎骨に付いています。

そこで、一つ目の原則。側頭骨と下顎骨どっちが大きいかな?う~ん。

二つ目の原則。そうか、動くのが下顎骨だから、下顎骨は起始ではなく停止になるので、正答ではないんだ。

 

他にも細かな定義や例外がありますが、まず、この2つの“原則”で起始と停止を覚えられてはいかがでしょうか?

どっちを先に勉強する?

本来は、勉強することにどれが先?どちらが先?なんていうことはないはずですが・・・。

でも、皆さんには限られた中で最大限の勉強の効果をあげて、少しでも勉強以外のやりたいことをしていただきたいと思っています。

今回は、前にお話をしたお伝えしたい“コツ”のお話をします。

 

以下に解剖学の筋肉に関連した問題2問を紹介します。

解剖学を始められていたら、ちょっと解いてみて下さい。

 

1.(歯科医師国家試験第100回 A-61)

下顎骨に起始するのはどれか。

a 側頭筋

b 外側翼突筋

c 顎二腹筋後腹

d オトガイ舌骨筋

e 茎突舌骨筋

 

2.(歯科医師国家試験第100回 106C-121)

翼突下顎縫線を構成するのはどれか。2つ選べ。

a 頬 筋

b 咬 筋

c 顎舌骨筋

d 外側翼突筋

e 上咽頭収縮筋

 

如何ですか?

  1. の正解はdです。
  2. の正解はaeです。

 

どちらも解剖学の筋肉に関連した問題ですが、もし、2問とも解けなかった場合、どちらを先に勉強したほうがいいと思いますか?

 

実は、いろいろな出版社さんから出された国家試験の対策の本では、1.の問題がほぼ90%以上の方の正解、一方、2.の問題が45%前後の方の正解となっています。

では、まず皆が正解しにくかった2.の問題の関連項目から勉強しようっと!

これは、私から見ると間違いです。

え、なんで、1.からなの?

 

例えば、国家試験の合格率は、どのくらいでしょうか?

第109回で合格率63.58%です。

全体として上位、63%に入っていれば合格するということですよね。

もし、1問1問でこの原則を無理矢理当てはめると、63%以上の正解率のある問題をすべて確実に解けていれば、国家試験の合格に近づくと思われませんか?

 

そういうことで、もし、国家試験に限らず日々の講義等で解かれる問題で、正解率の高いものを皆さんが解けなかったとしたら、その問題と関連の事項から勉強していただきたいと思っています。

 

次回は、上記の問題の解説をしたいと思います。